ほうれい線ができる原因は?日々の生活で効果的にケアする方法
30代後半〜40代になるとほうれい線が急に目立つようになり、常に気になってしまいますよね。肌の老けを感じてしまうタイミングかと思います。今回は、ほうれい線ができる原因と、対策についてご紹介します。
昔はハリがあったのに肌の衰えを感じる…最近肌が乾燥してきた…など、肌の老化を感じるタイミングはさまざまありますよね。そんな時、特に老けを感じやすいのが「ほうれい線」ではないでしょうか。
ほうれい線は加齢と共に深く刻まれて目立っていきます。一度、深く刻まれたほうれい線をセルフケアで元に戻すことは非常に難しいのですが、できにくくするために予防をしたり、できてしまったほうれい線の進行を遅らせることができます。
まずは、ほうれい線ができる原因をきちんと把握していきましょう。
ほうれい線ができる原因は?
ほうれい線ができる主な原因は、加齢による皮膚の変化や外部からの刺激などに影響される顔の「たるみ」です。つまり、皮膚のたるみを予防することはほうれい線の対策として期待することができます。
- 加齢の影響
- 加齢により、肌の真皮層でハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンが低下していきます。そして、肌のハリがなくなり、支えきれなくなった肌がたるみにつながります。
- 紫外線によるダメージ
- 紫外線を浴びることにより、肌の真皮内にある線維芽細胞(コラーゲンやエラスチンなどを作る細胞)がダメージを受けます。これにより、肌を内側から支える真皮層の水分量が減少し、ハリや弾力の低下を引き起こしたるみにつながります。
- 顔の筋肉(表情筋)の衰え
- 真皮層のさらに内側で顔の皮膚を支えているのが筋肉です。顔の筋肉は使わなければ衰えていきます。運動習慣がない人の筋肉量が少ないように、顔の筋肉も使わなければ衰えてしまうのです。そして、たるみにつながってしまいます。
- 姿勢による衰え
- 猫背になってしまっていたり、姿勢が悪い場合は、たるみにつながります。また、デスクワークが多い人は、血流が滞りやすくなり、むくみやすい状態に。すると、むくみによりたるみが目立ち、ほうれい線が気になりやすくなります。
- 不規則な生活
- 睡眠不足や、栄養の偏った食事は、肌のターンオーバーを乱すもの。肌トラブルが修復されにくくなり、肌の水分が減少したり、バリア機能の低下につながることで、たるみにつながりやすくなります。
日々の生活のなかにほうれい線ケアをとり入れよう
ほうれい線の原因が分かれば、原因にあった対策を行いましょう。しかし、できてしまったほうれい線を消すのは難しいとされています。深く刻まれたほうれい線を治すには、クリニックでの治療が必要となるので、検討してみましょう。
ここでは、気になってきたほうれい線をこれ以上進行させない予防方法をご紹介します。
紫外線対策
保湿成分で、肌のうるおいをプラスしても紫外線ケアができていなければ、結局うるおいが逃げてしまいます。紫外線対策を徹底しましょう。
しっかり紫外線対策をしているという方も、実は夏だけしかケアしていないということはありませんか?紫外線は1年中降り注いでいるので、すべての季節で対策を行いましょう。
1年中日焼け止めを塗るのは面倒…という方も、UVカット効果がある化粧下地やクリーム、ファンデーションを使用すれば、毎日とり入れることができます。
保湿ケアで肌の乾燥を避ける
私たちが身近に感じる肌の乾燥は、皮膚の表面にあたる角質層の水分量が低下した状態です。角質層の乾燥は、化粧品でケアすることができます。角質層は外部からの刺激から守るバリアの役割を持っていますが、十分な水分がないとバリア機能を発揮することができません。
角質層が乾燥することで避けたいのは、外部からの刺激を受けやすい状態になってしまうことです。角質層の奥には肌を支えている真皮層があるのですが、角質層のバリア機能が低下すると紫外線をはじめとした、外部からのダメージを受けやすくなってしまうのです。
顔のエクササイズ
劇的な効果が期待できるわけではありませんが、普段から表情筋が衰えないように意識することもたるみ防止が期待できる要素です。とても簡単にとり入れられるのが、以下のベロ回し体操もおすすめです。
- 口を閉じたまま、舌で上下の歯の表面に沿ってなぞる
- 左回りに20回行う
- 右回りに20回行う
このような表情筋を鍛えるエクササイズは、ちょっとしたケアの一環として捉えておき、過剰に行なわないようにしましょう。
ほうれい線を目立たなくさせるメイク術
今すぐほうれい線を目立たなくしたいという場面もありますよね。そんなときは、以下のメイク方法を実践してみましょう。
- 黄色で明るめのコンシーラーをほうれい線全体に、猫ひげのように入れる
- 口元から頬にかけて、自然なグラデーションになるように伸ばす
- ハイライトを目頭から、あご先までアーチ状になるように入れて頬を作る
コンシーラーは肌よりもやや明るいものを使うと目立ちにくくなります。ファンデーションをていねいになじませる際、ほうれい線の溝にメイクがのりすぎるとかえって目立ってしまうので、慣れるまでは注意しながらメイクしましょう。
まとめ
年齢とともに気になってくるほうれい線ですが、少しでも悪化しないように防ぐスキンケアやメイクテクでカバーすることが可能です。また、普段からスキンケアをしっかりと行うことも重要ですが、規則正しい生活を送ることも健やかな肌を維持するためには必要なことです。
生活習慣の乱れを実感している場合は、栄養の偏った食生活や睡眠不足を解消することからはじめましょう。