エイジングケア素材・成分
2018.09.18

美容効果あり!?レチノールの効果と気をつけたいポイント

アンチエイジング効果がある成分として知られる「レチノール」ですが、配合されている種類によってその効果の高さは異なります。こちらでは、レチノールがもたらしてくれる効果や種類、副作用などの注意点について解説します。

アンチエイジングに関心のある女性は、「レチノール」という成分の名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?レチノールは化粧品に配合され、女性を悩ますシワやシミなどの肌老化を改善が期待できる成分として注目されています。しかし、レチノールに対して危険性や副作用といったこともささやかれることがあります。果たして、このレチノールという成分はどういったものなのでしょうか。

シミやシワの改善に期待されるレチノールとは

レチノールとは「ビタミンA」のことを指すのですが、化学の分野では、「レチノール」と呼ぶのが正式な名称です。ビタミンAといえば、私たちにとってなじみのある栄養素のひとつであり、人間の身体に欠かせない栄養素です。

そんなビタミンAの働きには、皮膚や粘膜の再生、免疫力の向上、視力の維持などがあります。その中でも「皮膚や粘膜への効果」が注目され、皮膚の治療や美容の分野においても活用されるようになりました。

ターンオーバーの促進効果が期待される

レチノールを使うことで期待される美容効果には、シワやシミの改善やニキビ跡(痕)などがあり、美容の観点から捉えると魅力的です。

具体的に期待される作用が、皮膚の代謝である「ターンオーバー」の促進です。遅れてしまったターンオーバーのサイクルを促進させることで、健やかな肌へ導き、保湿機能を向上させることにつながります。また、皮膚を内側から支え、ハリや弾力を生み出す真皮層では、コラーゲンの合成を促進する働きが期待されています。

そのままでは効果が発揮できないレチノール

このようにアンチエイジングに高い効果を発揮するレチノールですが、光や酸素に弱く安定しづらいという性質を持ち合わせています。たとえば、レチノールを配合した化粧水を肌に塗っても、期待される効果が発揮できないのです。そのため、医療機関で使用されたり、化粧品成分に配合されるビタミンAは、人工的に改良をして、効果を発揮しやすい形にして活用します。

また、医療用として改良したレチノール、化粧品で使うために改良したレチノールなど、さまざまな種類が存在するので、成分の名称も複数にわたります。ここからは、医療と化粧品で使われるレチノ-ルの種類と特徴について見ていきます。

医療機関で使われる「トレチノイン」

レチノールを改良したトレチノインとは、病院など医療機関の治療で使用される医薬品成分です。美容皮膚科ではニキビ跡(痕)やシワなどの治療を目的に、トレチノインを配合したクリームが使われます。トレチノインは医薬品のため、肌のターンオーバーを強力に促します。ただし、強い効果がある反面、副作用にも注意する必要があります。

トレチノイン(医薬品)による副作用

医療用医薬品として使われるトレチノインは、高い効果を発揮する反面、乾燥や赤みや皮剥けなどの副作用が強く出ることがあります。トレチノイン療法を希望する場合は、疑問点があれば医師に相談し、容量・用法を守ることが大切です。

化粧品に配合されるレチノール

化粧水や美容液、美容クリームなどに使われるレチノ-ルは、医療用のトレチノインとは別の成分になります。レチノールをそのまま配合しても、皮膚への効果が期待できないため、化粧品用に改良を加えています。化粧品に配合される代表的なレチノール成分は「酢酸レチノール」や「パルミチン酸レチノール」です。

また、最近では不安定で劣化しやすいレチノールの欠点をカバーするために、容器などに工夫をしてレチノールそのものを含む化粧品として商品化されているものもあります。レチノール誘導体と区別するために「純粋(ピュア)レチノール」と表記されることもあるようです。

化粧品で期待できる効果は、ごく小さなもの

化粧品に配合されるレチノールには、角層のうるおいを保つ効果があります。しかし、医薬品成分であるトレチノインのように、シワやシミを改善する効果はありません。化粧品に配合されるレチノールとトレチノインは、全くの別の成分のため、期待できる効果だけを見れば、医薬品と化粧品には雲泥の差があります。

しかし、美容医療で期待される効果が化粧品でも同様に得られるのではないか、というイメージもあるようです。私たちがすぐに購入できる化粧品には、シワやシミを改善するほどの強い効果を発揮することはないということを押さえておきましょう。

なぜ化粧品では効果が期待できないのか
医薬品成分のレチノールと化粧品成分のレチノールで、期待できる効果の差は歴然です。その理由には、「効果」という点にあります。強い効果があるということは、その反面で副作用のリスクが存在します。医薬品は効果が認められているものですが、副作用のリスクを考えたうえで、医師が処方するかどうかを判断しないと危険なものなのです。

店頭やネットで、誰もが自由に購入できる化粧品では、成分によってアレルギー反応を起こす場合がありますが、副作用はありません。つまり、化粧品とは副作用を懸念するほどの強い効果を発揮するものではないのです。

まとめ

レチノール入りの化粧品と言っても、配合されているレチノールの種類や濃度などはさまざま。市販の化粧品よりも高い効果を望む場合は、皮膚科や美容クリニックでトレチノインを処方してもらうという選択肢もあります。医療機関で受ける治療と化粧品によって期待できる効果には大きな違いがあることを認識して、正しく活用しましょう。

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